定冠詞(the)、正しく使えてる?- ②
定冠詞(the)のお話の続きですが、ここではある特定の場所を説明するときに無冠詞のときがあるので、その説明を行なって行きます。
例えば、school
at school
go to school
in school
など、色々な無冠詞での表現がありますが、もちろんat the schoolのように冠詞がつく場合もあり、無冠詞のときとは、どう意味が違うのでしょうか。
今回は、「冠詞あり+場所」と「冠詞なし+場所」の違いについて、説明していきます。
「冠詞なし+場所」の場合は、それは単に場所のことを指しているのではないのですね。
I go to school.
であれば、もちろん「学校へ行く」という意味になりますが、ここでは、「学生として、あるいは先生などの学校関係者として学校へいく」という意味が含まれています。つまり、学校へ行って授業に出席し、勉強し、先生の話しを聴いて、友達とも仲良くし…、という意味合いが含まれます。
冠詞が無くなり無冠詞になると不可算名詞となり、「就学」や「授業」と言った学校としての「機能」を表す、概念的なものになるのです!
ここでも可算名詞から冠詞がなくなると、それが「形ある、ある一つのもの」ではなくなり、概念的な扱いになると言う基本は変わらないのですね。
ここに冠詞が入り、
I go to the school.
となれば、「ただ単にその指定された学校を訪れる。」くらいの意味にしかなりません。
これは、
go to bedでもgo to hospitalでも同じことが言えます。
go to bed
であれば、ここのbedはベッドとしての「機能」を表すので、「寝る」や「ベッドでの行為をする」と言った意味になります。
go to the bed
になれば、物理的に「そのベッドまで行く」と言う意味になります。
go to hospital
の場合も、この無冠詞のhospitalは病院としての「機能」を表すので、患者として「通院する」や「入院する」と言う意味になります。
go to the hospital
であれば、その病院としての物理的な形が出来るイメージなので、例えば、MRの人が仕事で「ただその病院を伺う」や、「お見舞いに行く」と言ったくらいの意味になります。
*ただ、アメリカ英語ではgo to “the” hospitalでも入院や通院を表す場合があります。
いずれにせよ、私たちが普段言うような「ちょっと病院に行ってくる」を英語で表現する場合は、わざわざ”hospital”は使わないのが普通です。
風邪などの時に「ちょっと病院行く」のニュアンスを表したい時は、
see a doctor / see the doctor
*かかりつけ医がいる場合はtheでも可
と、英語の世界では「医者に会う」と表現するのがナチュラルです。
You should see a doctor mate!
診てもらった方がいいんじゃない?
です!
ちょっと話がそれましたが!
school, bed, hospitalなど、ある特定の場所を表す時にも、定冠詞(the)の有無で大きく意味が変わってくるので、注意して下さいね〜。