不定冠詞(aとan)、正しく使えてる?
今回は不定冠詞(名詞の前によく見る、あのaとan)の話をします!
*次回は定冠詞(the)の話をします。
この不定冠詞がある時とない時では全く意味が変わってくるので注意が必要なんです!!
じゃ、どうなるのか。
結論から言うと!
不定冠詞は基本的には可算名詞につけられますが、冠詞がなくなるとこの可算名詞が不可算名詞になってしまうんです!
つまり、可算名詞としての形がなくなり、抽象化され、概念として扱われるようになります!概念というと、「〜というもの」になるので、日本語でも数えることは出来ないですよね?
ネイティヴの世界では、不定冠詞(aとan)が付くと、物に「輪郭」や「区切り」を与えます。
つまり、1つの「形あるもの」として捉えられるようになります。
↑1匹のライチュウの輪郭をもっていますね。
It’s a Raichu! こんなイメージです。
※ちなみに、歌なんかは目に見えないので輪郭をイメージするのが難しいのですが、始まりと終わりがあるものは「一区切り」にすることができるので、”a song”と数えていくことができます!
他にも例をあげていきますね↓
イメージを膨らませながら読んでよ〜。
「A pen」っていうと、一本のペンとして輪郭が生まれます。特に指定はされていないので、鉛筆でもボールペンでも万年筆でも何でもいいです。世界中どこにでもある「一本のペン」のイメージです。
I have a pen.
っていうと、物理的に「私は一本のペンを持っている。」といったイメージです。(どんなペンかは分かりませんが。)
しかし!冠詞を付け忘れ、
I have pen.
となってしまうと、私は「ペンという抽象的な概念を持っています。」と訳の分からない⁉︎ 一文になってしまいます。。。
ペンの前に冠詞を付けず、
Pen is a tool for writing.
「ペンとは書くためのツールです。」とする場合は冠詞は不要ですね。ペンという抽象的な概念で話をしているので。
もう一つ別の例をあげてみます↓
① I ate a chicken for dinner last night.
② I ate chicken for dinner last night.
①は、不定冠詞のaがあるので、chickenに輪郭を持たせ、「昨夜夕食で丸々一羽の鳥を食べた。」という意味になります。使うときは注意が必要ですね、、、!
②は、不定冠詞のaがないので、chickenが抽象化され、「鶏肉」と捉えられるようになります。日本語でも「なんかトリ食べたいな〜。」って言ったら一羽の鳥ではなく、ただ単に鶏肉をイメージしますよね?その感覚と似ています。なので、意味は「昨夜夕食で鶏肉(鳥を使った料理)を食べた。」という意味になります。
日本語にはこの概念がないため、タイピングやライティングでも正しく使えていない人が非常に多いです。スピーキングになると瞬発性が要求され、余計に難しくなるので注意が必要ですね!
冠詞は名詞について付いてくる飾りのようなものと捉えている人がいますが、英語のネイティヴスピーカーの世界では、「名詞」と「冠詞+名詞」は全く別の意味の単語になるということを覚えておいて下さいね〜!
少し意識を変えるだけで付け間違いや付け忘れが大きく減ります。
次回は定冠詞の「the」についてお話をさせて下さい〜。