分離のofって知ってる?
みなさんの前置詞のofのイメージってどんなものですか?
私の受講生さんもそうですが、日本人であればだいたいの人が「〜の」と答えてくれます。これは所属のofなんですね。
所属のof(of = の)の捉え方だけで今まで来た人も多いかと思います。そう先生から教わってきた人が大半ですので。。。
が、
所属のof(of = の)だけでは、意味が正しく取れない時があるんですよね。
- I have one of these pens.
- I fly out of KIX tomorrow morning.
- I have to move out of my house by June 16th.
- This bread is fresh out of the oven.
- Get out of my way!
どうですか。
どの分もofを含んでいますが。
何か違和感ありますか?
と言うわけで!
今回は私たちにあまり馴染みのない分離のofについてお話をします。
知っていましたか?ofの語源がoffであるということを。offと言うと「離れる」意味を含んでいます。離陸したり、脱衣することを英語ではtake offと言うように。
分離のofにも「〜から離れる」といったニュアンスが含まれているのです。
一見すると、「所属」と「分離」は正反対にあるように思うのですが、実は近い関係にあります。
それを図で説明すると、こんな感じになります。
結局は所属させて考えるか、分離させて考えるかの違いでしかありません。
例をあげながら説明していきますね。
One of the students
と聞くとすぐに頭に浮かぶのが、「その学生達の内の一人」です。
少し複雑にして、
I need to know how many of you will be coming to the event.
とするとすぐに意味処理ができるでしょうか。
youというのは、文脈によって複数の場合も一人の場合も考えられるので、「you達の内の何人がそのイベントに来るか知る必要がある。」という意味になります。
常に思い出して欲しいのが上の図ですね。大元から分離させて考えると言うと分かりやすいでしょうか。
また、日本語には「〜から」という表現は1つしかありませんが、英語にはこの分離のofと起源を表すfromがあります。
私たちの中には「〜から = from」と考えが定着してしまっている人がいますが、考え直してして頂きたいです。
fromは「起源」や「スタート地点」を表す表現であって、ただ単に分離を表現する時はofで良いと。
例えば、ただ単に「鞄から携帯を取り出した」と表現する時はfromを使わず、
I took my mobile phone out of my bag.
とすれば良いのです。
鞄の中にあった携帯が鞄から分離して出てきたということになるので。
I took my mobile phone from my bag. としても伝わるでしょうが、ofを使う方がニュアンス的には自然な気がします。
では、もう先ほどのofを含んだ例文に対して違和感を持つことはないと思います。
- I have one of these pens.
- I fly out of KIX tomorrow morning.
- I have to move out of my house by June 16th.
- This pizza is fresh out of the oven.
- Get out of my way!
スッキリしましたか?
分離のof、覚えておいて下さいね^^