なぜsunとmoonにはtheがつくの?
太陽は英語でa sunで、月はmoonということは皆さんご存知ですよね。
しかし、なぜsunとmoonにはtheをつけてthe sun、the moonと表すのでしょうか。
その理由は一辺倒に、
「この世に一つしかないものには、theをつける」
と習いました。
しかし、これは「たった一つしかない」からtheをつけるのではなく、基本的なtheの使い方と同じように、他と区別するため、すなわち、「特定するため」にtheをつけるのですね。
sunという単語を調べると出てくるのですが、
恒星 (自ら光や熱などを放っている星)
という意味を含んでいます。
宇宙には自ら熱や光を放つ恒星は複数あります。宇宙規模で見れば、私たちの太陽であるsunはその内の一つに過ぎません。なので、いつも自分達が見ている恒星を「the sun」と特定し、他と区別する必要があるのです。
これはmoonの場合も同じです。
moonという単語を調べると、
惑星の衛星
という意味が出てきます。
宇宙に存在する惑星の周囲を回っているのが衛星であるmoonです。宇宙には無数の惑星があり、それらにとなって沢山の衛星、moonsがあります。その中で私達がいつも見ている衛星を「the moon」と特定し、他の衛星と区別しているのです。
今回も同じですね!
theは特定したり、共通認識があるものにつける冠詞ということを覚えておいて下さいね〜。
分離のofって知ってる?
みなさんの前置詞のofのイメージってどんなものですか?
私の受講生さんもそうですが、日本人であればだいたいの人が「〜の」と答えてくれます。これは所属のofなんですね。
所属のof(of = の)の捉え方だけで今まで来た人も多いかと思います。そう先生から教わってきた人が大半ですので。。。
が、
所属のof(of = の)だけでは、意味が正しく取れない時があるんですよね。
- I have one of these pens.
- I fly out of KIX tomorrow morning.
- I have to move out of my house by June 16th.
- This bread is fresh out of the oven.
- Get out of my way!
どうですか。
どの分もofを含んでいますが。
何か違和感ありますか?
と言うわけで!
今回は私たちにあまり馴染みのない分離のofについてお話をします。
知っていましたか?ofの語源がoffであるということを。offと言うと「離れる」意味を含んでいます。離陸したり、脱衣することを英語ではtake offと言うように。
分離のofにも「〜から離れる」といったニュアンスが含まれているのです。
一見すると、「所属」と「分離」は正反対にあるように思うのですが、実は近い関係にあります。
それを図で説明すると、こんな感じになります。
結局は所属させて考えるか、分離させて考えるかの違いでしかありません。
例をあげながら説明していきますね。
One of the students
と聞くとすぐに頭に浮かぶのが、「その学生達の内の一人」です。
少し複雑にして、
I need to know how many of you will be coming to the event.
とするとすぐに意味処理ができるでしょうか。
youというのは、文脈によって複数の場合も一人の場合も考えられるので、「you達の内の何人がそのイベントに来るか知る必要がある。」という意味になります。
常に思い出して欲しいのが上の図ですね。大元から分離させて考えると言うと分かりやすいでしょうか。
また、日本語には「〜から」という表現は1つしかありませんが、英語にはこの分離のofと起源を表すfromがあります。
私たちの中には「〜から = from」と考えが定着してしまっている人がいますが、考え直してして頂きたいです。
fromは「起源」や「スタート地点」を表す表現であって、ただ単に分離を表現する時はofで良いと。
例えば、ただ単に「鞄から携帯を取り出した」と表現する時はfromを使わず、
I took my mobile phone out of my bag.
とすれば良いのです。
鞄の中にあった携帯が鞄から分離して出てきたということになるので。
I took my mobile phone from my bag. としても伝わるでしょうが、ofを使う方がニュアンス的には自然な気がします。
では、もう先ほどのofを含んだ例文に対して違和感を持つことはないと思います。
- I have one of these pens.
- I fly out of KIX tomorrow morning.
- I have to move out of my house by June 16th.
- This pizza is fresh out of the oven.
- Get out of my way!
スッキリしましたか?
分離のof、覚えておいて下さいね^^
定冠詞(the)、正しく使えてる?- ②
定冠詞(the)のお話の続きですが、ここではある特定の場所を説明するときに無冠詞のときがあるので、その説明を行なって行きます。
例えば、school
at school
go to school
in school
など、色々な無冠詞での表現がありますが、もちろんat the schoolのように冠詞がつく場合もあり、無冠詞のときとは、どう意味が違うのでしょうか。
今回は、「冠詞あり+場所」と「冠詞なし+場所」の違いについて、説明していきます。
「冠詞なし+場所」の場合は、それは単に場所のことを指しているのではないのですね。
I go to school.
であれば、もちろん「学校へ行く」という意味になりますが、ここでは、「学生として、あるいは先生などの学校関係者として学校へいく」という意味が含まれています。つまり、学校へ行って授業に出席し、勉強し、先生の話しを聴いて、友達とも仲良くし…、という意味合いが含まれます。
冠詞が無くなり無冠詞になると不可算名詞となり、「就学」や「授業」と言った学校としての「機能」を表す、概念的なものになるのです!
ここでも可算名詞から冠詞がなくなると、それが「形ある、ある一つのもの」ではなくなり、概念的な扱いになると言う基本は変わらないのですね。
ここに冠詞が入り、
I go to the school.
となれば、「ただ単にその指定された学校を訪れる。」くらいの意味にしかなりません。
これは、
go to bedでもgo to hospitalでも同じことが言えます。
go to bed
であれば、ここのbedはベッドとしての「機能」を表すので、「寝る」や「ベッドでの行為をする」と言った意味になります。
go to the bed
になれば、物理的に「そのベッドまで行く」と言う意味になります。
go to hospital
の場合も、この無冠詞のhospitalは病院としての「機能」を表すので、患者として「通院する」や「入院する」と言う意味になります。
go to the hospital
であれば、その病院としての物理的な形が出来るイメージなので、例えば、MRの人が仕事で「ただその病院を伺う」や、「お見舞いに行く」と言ったくらいの意味になります。
*ただ、アメリカ英語ではgo to “the” hospitalでも入院や通院を表す場合があります。
いずれにせよ、私たちが普段言うような「ちょっと病院に行ってくる」を英語で表現する場合は、わざわざ”hospital”は使わないのが普通です。
風邪などの時に「ちょっと病院行く」のニュアンスを表したい時は、
see a doctor / see the doctor
*かかりつけ医がいる場合はtheでも可
と、英語の世界では「医者に会う」と表現するのがナチュラルです。
You should see a doctor mate!
診てもらった方がいいんじゃない?
です!
ちょっと話がそれましたが!
school, bed, hospitalなど、ある特定の場所を表す時にも、定冠詞(the)の有無で大きく意味が変わってくるので、注意して下さいね〜。
定冠詞(the)、正しく使えてる?- ①
今回は、不定冠詞(aとan)に引き続き、定冠詞のtheの正しい使い方をお伝えします!
この定冠詞のtheを雰囲気で付けている人がたくさんいます。なんとなくtheがあったほうが、リズムが良いとか、見た目が良いと言った理由でしょうか、、。
しかし、不定冠詞(aとan)と違って、この定冠詞の「the」は名詞を特定する時に使われるので、正しく使わないと聞き手に不明瞭な印象を与えてしまうんです!
日本語で言うと、名詞に「その〜」や「あの〜」という意味を加えることになります。
例えば、PaulとShotaroが初対面だったとして、
Paul: By the way, what did you do yesterday? (ところで、昨日は何かしたの?)
Shotaro: Umm, I just went to the cafe with a friend. (え〜、ただ友達とあの例のカフェに行ったくらいかなぁ。)
Paul: “The” cafe? What cafe are you talking about? (あのカフェ?どのカフェのことよw)
という具合になってしまいます。
Theを雰囲気で適当に使っていると聞き手にストレスを与え兼ねないので注意が必要ですね。
名刺(可算名詞でも不可算名詞でも)にtheを付ける時は、お互いに共通認識がある時と覚えておきましょう!共通認識があるということは、その名詞が一度話題に上がったことがあるということや、特定されているものということになります。
「そこへは車で行く」と、ただ単に言いたい時は、
I’ll go there by car.
で良いわけです。手段としての「車」ですから、なにも特定する必要などないのです。これは、by trainでもby busでも同じです!
間違ってよく、
I’ll go there by the car!
と言ってしまっている人がいますが、「この前話してた、ほら、あの例の車で行くね!」と言う場合以外は基本的にはこの言い方はしないでしょう。
「ほら、この前に話してた、欲しい言うてた、エスクードパイクスピーク!!ついに買ったんやで!」って前提があれば、
Mate, I’ll come to see you by “the car”!
(例のあの車で行くぜ!)
と言えるでしょう。
*エスクードパイクスピークは、スズキのエスクードをヒルクライム用にチューンナップした、めちゃくちゃ馬力のあるマシーンです。
他にも、「go to bed」と「go to the bed」の違いや、「the sunのthe」など、この定冠詞であるtheの使い方にはしっかりと慣れる必要があるので、次回でももう少しだけ付け加えてお話をさせて下さい!
冠詞のような日本語にない概念をマスターすることは、英語を英語で理解する上で大切なことなので、しっかりと身に付けていきましょう。
不定冠詞(aとan)、正しく使えてる?
今回は不定冠詞(名詞の前によく見る、あのaとan)の話をします!
*次回は定冠詞(the)の話をします。
この不定冠詞がある時とない時では全く意味が変わってくるので注意が必要なんです!!
じゃ、どうなるのか。
結論から言うと!
不定冠詞は基本的には可算名詞につけられますが、冠詞がなくなるとこの可算名詞が不可算名詞になってしまうんです!
つまり、可算名詞としての形がなくなり、抽象化され、概念として扱われるようになります!概念というと、「〜というもの」になるので、日本語でも数えることは出来ないですよね?
ネイティヴの世界では、不定冠詞(aとan)が付くと、物に「輪郭」や「区切り」を与えます。
つまり、1つの「形あるもの」として捉えられるようになります。
↑1匹のライチュウの輪郭をもっていますね。
It’s a Raichu! こんなイメージです。
※ちなみに、歌なんかは目に見えないので輪郭をイメージするのが難しいのですが、始まりと終わりがあるものは「一区切り」にすることができるので、”a song”と数えていくことができます!
他にも例をあげていきますね↓
イメージを膨らませながら読んでよ〜。
「A pen」っていうと、一本のペンとして輪郭が生まれます。特に指定はされていないので、鉛筆でもボールペンでも万年筆でも何でもいいです。世界中どこにでもある「一本のペン」のイメージです。
I have a pen.
っていうと、物理的に「私は一本のペンを持っている。」といったイメージです。(どんなペンかは分かりませんが。)
しかし!冠詞を付け忘れ、
I have pen.
となってしまうと、私は「ペンという抽象的な概念を持っています。」と訳の分からない⁉︎ 一文になってしまいます。。。
ペンの前に冠詞を付けず、
Pen is a tool for writing.
「ペンとは書くためのツールです。」とする場合は冠詞は不要ですね。ペンという抽象的な概念で話をしているので。
もう一つ別の例をあげてみます↓
① I ate a chicken for dinner last night.
② I ate chicken for dinner last night.
①は、不定冠詞のaがあるので、chickenに輪郭を持たせ、「昨夜夕食で丸々一羽の鳥を食べた。」という意味になります。使うときは注意が必要ですね、、、!
②は、不定冠詞のaがないので、chickenが抽象化され、「鶏肉」と捉えられるようになります。日本語でも「なんかトリ食べたいな〜。」って言ったら一羽の鳥ではなく、ただ単に鶏肉をイメージしますよね?その感覚と似ています。なので、意味は「昨夜夕食で鶏肉(鳥を使った料理)を食べた。」という意味になります。
日本語にはこの概念がないため、タイピングやライティングでも正しく使えていない人が非常に多いです。スピーキングになると瞬発性が要求され、余計に難しくなるので注意が必要ですね!
冠詞は名詞について付いてくる飾りのようなものと捉えている人がいますが、英語のネイティヴスピーカーの世界では、「名詞」と「冠詞+名詞」は全く別の意味の単語になるということを覚えておいて下さいね〜!
少し意識を変えるだけで付け間違いや付け忘れが大きく減ります。
次回は定冠詞の「the」についてお話をさせて下さい〜。
Eigoのブログを始めるきっかけ。
みなさん!
はじめまして!
こんにちは!
こんばんは!
食べることとサーフィンと犬が好きな、英語講師のShotaroです!
(他にも好きなことはたくさんあります。またそのうち紹介させてください!)
で、はい、現在は東京でパーソナル英語講師をやっています。
なぜって?みんなに英語ができるようになってもらいたいからです!
このブログもそう!みんなに英語ができるようになってもらいたいから書こうと思いました!
高校生1年生の時にオーストラリアのブリスベンにホームステイに行ってから今まで、ずーっと英語が好きで、常に英語に触れながら過ごしてきました。
というと、
イングランドへ長期の交換留学にも行きました。
フィリピンの訳のわからん島でボランティアもしました。←英語ちゃう。
それでは足りず、大学卒業後は現地の学生になりたいと思い、イングランドの大学院へ進学しました。
現地では大学院での勉強に加えて、通訳や翻訳、日本語チューターとして働いたりしながら積極的に言語に触れてきました。
大学院でマーケティングコースにいた時のお写真。右下の日本人すね。
その後も英語への思いは強く、通訳したり、バックパッカーがたっぷりのホステルでバリスタとして働いたり、現在に至るまで英語を使っていろんなことを経験してきました。
コーヒー淹れてました。
ラテアートも!!
おっと、このまま行くと脱線してしまうので、、
Shotaro、はとにかくEigoが好きということにしときます!
話を戻しますが、
日本はEFL環境 (English as a Foreign Language)と呼ばれて、英語が「外国語として」扱われている国なので、生活する分には英語がなくても全く困りません。
インドやシンガポールはESL環境 (English as a Second Language)とされていて、母国語が英語でなくても「第二言語として」英語を使う機会が多い国なのである程度は自然と身についていきますが、日本ではそうはいきません。
日本のようなEFL環境にいて英語を身につける場合はまずは効率的にインプットしていく必要があるんですね。
日本で生活しながら、仕事や趣味や将来のために英語を習得したいな〜と思っている人たちの役に立ちたいなと考えています。僕は!
という訳でブログを始めてみることにしました!
ブログに関してはド素人で、本当に何も分かっていませんが、みんなに分かりやすく、かつ楽しく英語習得のコツをシェアしていきたいと考えています!
ココがわからない、ココが必要、ココを教えて欲しいなどあれば、ブログ記事の参考にさせて頂きますので、是非コメントも、下さい!!!
よろしくお願いします^^